9/23/2008

ランナーとチャリティー

去年以来、アメリカで、いくつかのハーフマラソンの大会を体験しました。日本でのマラソン歴が長いわけではない私ですが、こちらの大会で驚いたことは、どの大会も必ず、チャリティー団体への寄付と密接に関係しているということです。

ただ会場に募金箱があるというようなことではありません。大会の収益はたいがいの場合、エイズやがんなどの病気や、教育、貧困などに取りくむ団体に寄付されます。自分が走ることに対して、友達や同僚から寄付を集め、それを大会を通じて寄付するというやり方もとても一般的。大会事務局から送られてくるメールに寄付を集めるためのヒントが載っていたり、大会側が寄付を集めるための個人ウェブサイトを提供してくれたりと、寄付のためのサポート体制もしっかりしている印象を受けます。

なぜ、自分がマラソンを走ることに対して、友達や同僚から寄付を集めるという考え方が成り立つのか、疑問でした。でも少しずつ分かってきたような気がします。オリンピックのスポーツ選手が「自分が走ることで勇気を与えたい」と言ったり、ホームランの数だけどこかの団体に寄付したりする感覚と似ているんじゃないかな。市民ランナーも、そういうプロ選手と同じ気持ちになっていいんだと思います。

さて、ランニング雑誌「Runner's World」の今号の記事で、マラソンを完走して得たメダル集めて、病気と闘っている人たちに寄付するという活動を知りました。この非営利団体の名前は"Medals4Mettle"(http://medals4mettle.org/)。Steven Iseuberg氏という市民ランナーにより始められました。このSteven氏は数年前のシカゴマラソンの数日後にがんの友人を見舞ったとき、友人をどうにか勇気づけたいという気持ちになり、ポケットに入れていたマラソンの完走メダルを友達の首にかけ、こう言ったそうです。「僕はレースを完走したが、君の方がずっときびしいレースを走っているんだ」。友人はそのメダルをとても大事にしていたそうです。

"Medals4Mettle"は主にメダルを病気と闘う子供たちに贈っています。子供たちにとって、自分の闘病はとても勇気のあることだと認められるということは、とても励みになるそう。(この理由から、完走して得たメダルだけが寄付の対象です。大会事務局で余ったメダルは寄付の対象にはなりません。)

"Medals4Mettle"のような、誰かを勇気づける方法があるとは、今まで考えたこともありませんでした。私は今、誰かのために何か特別なことができているわけではないのだけれど、行動を起こす方法はいろいろあるのだなと思いました。レースとチャリティの関係についてはとても興味があり、引き続きアンテナを張っていくつもりです。

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