![]() | 乱 仲代達矢, 寺尾聰, 根津甚八, 隆大介, 黒澤明 角川エンタテインメント 2008-05-23 |
週末にもう一本映画を観ました。黒澤明監督の「乱」。図書館で偶然見付けて、予備知識無しに観たのですが---こんなにすごい映画があったのですね。観ることができてほんとうにラッキーでした!色も撮影もとてもきれいで、役者も素晴らしいです。
ストーリーは、戦国時代を舞台に兄弟が争い合うというもので、シェークスピアの「リア王」に基づいています。少しインターネットで評判を読んだ感じでは、「乱」は黒澤作品の中ではそれほど評価が高いわけではないようで意外でした。どうやら、歴史考証の正確性に欠けるという点がその理由のようですが、私にとってはすごく面白かったです。明解なストーリーの中に、日本らしさが強く存在している映画なので、日本の映画を観てみたいという外国の人に薦めるといい映画かと思いました(さっそく、友達に熱心に薦めました)。
ただ、残念だったことがひとつ。今回、日本語音声・英語字幕つきで観ましたが(英語字幕を消せなかったので・・)、ちらちらと目に入った英語の翻訳があまり良くなかったです。元の日本語の美しい含蓄があるせりふが、英語では直接的・具体的に翻訳されすぎていると思いました。同じように、芸妓の映画「さゆり」(原題は"Memories of Geisha")でも、置屋での先輩芸妓と後輩芸妓の会話が英語では友達同士の関係みたいになってしまっていました。言葉や文化が全然違うので翻訳しようがないのは仕方ないけれども、日本語を知らない人が薄っぺらい感じ方をしてしまったら残念です。

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